愛犬ハルと深夜の公園を散歩中していました
 そこには、ひとりで木登りをしている少女が!
 はじけるような笑顔が印象的だったので
 写真撮らせてっていうと ケラケラと
 木の上から明るい声が降り注ぎました
 とりあえず「はい!」ってことで一枚

 ハルが引くので 公園をひとまわりして
 戻ってみましたが 少女の姿は ありません

 誰もいない木に向かって ハルが激しく吠えます
 風がないのに枝が揺れています
 いつものくせで 僕はカメラを構えます
 しかし...なぜかシャッターが切れないのです
 刹那 ハルが全速力で走りだします
 もうだめです 僕も続きます

 どれだけ走ったでしょうか...
 大きく深呼吸 落ち着け 落ち着け
 アスファルトに腰を下ろし ハルと抱き合いました    


-木登りをする少女-